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エコ(省エネ)設備を取り付けるリフォームには補助金が出ます

設備エコ改修工事の内容と補助金額

住宅ストック循環支援事業の補助金の対象となる設備エコ改修工事は以下の5種類です。

 

この中の3種類以上を行うことで補助金を受けることができます。

 

補助金対象となる工事の内容

補助金額

①太陽熱利用システム

24,000円

②節水型トイレ

24,000円

③高断熱浴槽

24,000円

④高効率給湯機

24,000円

⑤節湯水栓

3,000円

 

上記工事は工事の種類を対象に補助金が支給されるので、同じ設備を複数設置しても補助額は同じです。

 

<具体例>
①節水トイレ×2台、②高効率給湯機×1台、③節湯水栓×2箇所設置
補助金額 51,000円(①24,000円+②24,000円+③3,000円)

 

太陽熱利用システム

 

「太陽集熱器」を建物の屋根の上に載せて、太陽の光にあてて、中に入れた空気や水を温め、その温水を給湯や冷暖房に利用するシステムです。

 

太陽熱利用システムは大きく分けて2種類

(1)太陽熱温水器(自然循環式):集熱器と貯湯槽が一体化したタイプ

 

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(2)ソーラーシステム(強制循環方式):集熱器・貯湯槽・蓄熱槽が独立したタイプ

 

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住宅ストック循環支援事業の補助金の対象となるのは「(2)ソーラーシステム(強制循環方式)」です。

 

注意点:「太陽熱利用システム」は「太陽光発電」ではありません。住宅ストック循環支援事業では、太陽光発電は補助金の対象となりません。

 

ソーラーシステム(強制循環方式)とは

屋根の上に置いた集熱器で温めた不凍液や空気を、ポンプなどの動力を利用して強制的に循環させ、温水を作ったり、暖房に用いたりする機能です。

 

ソーラーシステム(強制循環方式)は液体式と空気式の2種類

 

【1】液体式ソーラーシステム

 

 

仕組み

 

屋根に設置された集熱器の中に、熱媒(熱あるいは冷気を伝える媒体)となる不凍液が流れており、これを太陽熱で温めます。温めた不凍液を貯湯槽に溜めた水の中を巡らせて水を温めお湯にします。

 

貯湯槽内で作ったお湯は補助熱源機で再度温められ浴室や洗面、キッチンで利用します。温水は床暖房に利用することもできます。

 

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メリット

 

  • 貯湯槽は地面に置き、屋根の上には集熱器だけを載せます。集熱器・貯湯槽一体型に比べて軽量なため、建物への負担が少ないので、耐震性について不利になりません。
  • 太陽熱を使うので、CO2の排出を抑えることができます。
  • 水を温める役割を負う不凍液と、キッチンや浴室に供給されるお湯とは別の配管なので衛生的で安心です。
  • 高効率給湯器(エコジョーズやエコキュート 後述)と組み合わせることができるタイプもあり、より省エネになります。

 

 

デメリット

 

  • 天候によりエネルギーの発生効率が大きく左右されます。雨や曇りの日は蓄熱できません。
  • 自然循環式に較べて配管や蓄熱タンクユニット、ポンプなどで工事費がかかります。
  • 屋根の上に設置するため、常に雨や風にさらされるので、定期的なメンテナンスが必要です。

 

【2】空気式ソーラーシステム

 

仕組み

 

屋根の上の集熱器で空気を温めて、これを床下に送り込み床を暖めたり、さらに他の部屋にも循環させて暖房したりすることができます。また、空気を熱媒として貯湯器内で温水を作ることもできます。

 

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メリット

 

  • 屋根や壁と一体化した集熱器もあり、デザイン的に優れています。
  • 化石燃料を使わないので、CO2排出を抑えることができます。
  • 太陽の熱を床下の蓄熱コンクリートに蓄えて放熱するので、家全体を暖めることができます。
  • 太陽の熱を利用するので、暖房費を大幅に削減できます。

 

デメリット

 

  • 天候に左右されるため、冬期の太陽の出ない日は、補助暖房が必要となります。
  • 送風機や制御盤などの機器類に定期的なメンテナンスや交換に費用がかかります。
  • 温めた空気を循環させるため部屋同士が配管によりつながるため、声や生活音が伝わりやすくなります。

 

節水型トイレ

 

少量(およそ6.5リットル以下)の水で汚物を流し、便器を洗浄できるトイレを「節水型トイレ」と言います。少量の水で洗浄するために、水の流し方や便器の表面処理に特殊な技術が使われています。

 

節水トイレの水の使用量

大洗浄1回あたりの水の使用量が6.5リットル以下のトイレにリフォームすると、補助金を受けることができます。

 

「6.5リットル」と言われても、果たして多いのか少ないのか…今使っているトイレがどのくらいの水を必要とするかがわからないと、どの程度の節約となるのかイメージしにくいですよね。

 

トイレの大洗浄で使う水の量

  • 10年以上前のトイレの場合 ⇒ 約13リットル
  • 最新型の節水トイレの場合 ⇒ 3.8リットル

 

最新の節水型トイレにすると、1回に使う水の量を約70%節約できます。

家で一番水を使う場所=「トイレ」

 

家族4人の場合の水の使用量の目安

  • トイレ 28%
  • お風呂 24%
  • キッチン 23%
  • 洗濯 17%
  • その他 8%

※引用元:国土交通省HPより

 

つまり、トイレで水の使用量を減らすことは、節水効果が高いということです。

 

節水型トイレ いくら節約できる?

 

4人家族 13リットル型のトイレ⇒節水型3.8リットル型に変えた場合

  • 年間使用洗浄水量 約76,000リットル →約19,500リットル
  • 年間水道使用料金 約20,000円→約 5,000円

年間で約15,000円節約できます。

水道代が節約できるということは、たくさん水を使わなくても便器を綺麗にできるということです。その理由はなぜか?

 

少ない水で洗浄できる2つの理由

  1. 洗浄方式の進化
  2. 便器表面の進化

洗浄方法を変えただけでは使用水量を少なくすることはできません。汚れがつきにくい、落としやすい便器になっていることが必要です。

 

 

1. 洗浄方式の進化

 

従来のトイレ
便器の縁から少量の水(1回の使用量のおよそ30%)を洗浄のために流して、便器にたまった水はそのまま排水してしまうので、どうしても洗浄にムラがありました。

 

最新型のトイレ
流す時の水のおよそ70~100%を便器の上部に設けた穴から勢い良く噴射して、渦を巻くように排水されていきます。

 

こういった洗浄方式は各社それぞれ工夫を凝らしています。

  • TOTO「トルネード洗浄」

  • LIXIL「丸洗い洗浄」
  • Panasonic「スパイラル洗浄」

と呼ばれています。

 

2.便器表面の進化

 

少ない水で汚れを落とすためには、洗浄方法が変化しただけではうまくいきません。少量の水での洗浄を可能にするには、便器そのものが「汚れがつきにくく、汚れが取れやすい」材質である必要があります。

 

各メーカー独自の技術でこの問題を解決しています。

 

・TOTOのセフィオンテクト
便器は陶器でできています。見た目はツルツルしていますが、ミクロレベルで見ると、実はザラザラがあります。「セフィオンテクト」という0.2mmの特殊なガラスを焼き付けることで、ナノ(100万分の1mm)レベルまでツルツルにするので、汚れが付着しにくく、汚れを取りやすくしています。効果は長期間(およそ100年)持続します。

 

・LIXILのアクアセラミック
陶器表面に超親水性(極めて水に馴染みやすい性質)を持たせ、汚物の下に洗浄剤が滑り込むので、汚れがつきにくくなるという、分子レベルの技術により汚れを落ちやすくしています。効果はおよそ100年継続します。
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反面、親水性が高まると別の問題が発生します。
それは水垢です。

「水垢発生のメカニズム」

 

水はH2Oという化学式で表されるように、水素原子2酸素原子1で組み合わさり水の分子となります。

 

ところが陶器の表面には、水分子になる前の状態、水素1と酸素1がつながって(-OHと表されます)存在しています。これを「水酸基」と言います。

 

この水酸基が洗浄水に含まれるミネラルの一種「シリカ」と結合して、陶器表面に固着して「水垢」になります。

 

アクアセラミックは、特殊な釉薬(焼く前に陶器の表面に塗っておく薬品。ガラスのコーティング材)により、この水酸基を封じ込めて露出させません。

 

この技術により、水酸基はシリカと結合できないので水垢が発生しません。

 

・パナソニックの有機ガラス系新素材
パナソニックの便器はそもそもTOTO、LIXILと違って陶器ではありません。有機ガラス系新素材と呼ばれ、水族館の水槽や航空機の窓で使われている素材です。撥水性が高く、水アカや汚れをはじくので、汚れがつきにくく、汚れを落としやすい特徴を持っています。

 

効果については「使い方次第」

 

パナソニックの便器の効果持続期間は、いろいろ調べてもドコにも載ってなく、電話にて問い合わせしましたが明確な答えは得られませんでした。

 

ただ「コーティングではなく素材そのものの効果なので、10年20年でダメになる確率は低いと思われます」とのことです。

 

今後も効果の持続期間に関してのデータをとる研究予定はなく、仮に分かったとしても公表する予定はないそうです。

高断熱浴槽

 

浴槽を断熱材でくるみ、保温材を使用した風呂フタを使うことにより、中のお湯を冷めにくくしたお風呂を「高断熱浴槽」と言います。

 

仕組み

 

高断熱浴槽は浴槽を断熱材でくるみ、断熱材をサンドした風呂フタで覆い、お湯を冷めにくくしています。補助金の対象となるのは「お湯の温度変化が4時間で2.5℃位内のもの」が対象となります。追い焚きが軽くて済むので光熱費の節約になります。

 

TOTOの「魔法瓶浴槽」やLIXILの「サーモバス」などがあります。

 

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メリット

 

  • 都市ガス利用の4人家族で年間4,000円程度のガス代が節約できます。
  • 家族の入浴のタイミングのズレが大きい場合でも、そのまま入浴できる、あるいは追い焚きの時間が短くて済み、光熱費と時間の節約になります。

 

 

デメリット

 

  • 風呂フタが2枚に分かれて大きいので、人によっては扱いづらいかもしれません。
  • 通常のお風呂で2度湯温が下がるのに1.5時間程度なので、その時間内に家族全員が入浴できるのであればメリットはありません。

 

高効率給湯機

 

その名の通り、エネルギーを効率よく使ってお湯を作る給湯機です。

 

高効率給湯器で補助金対象となる5つの商品

  1. 電気ヒートポンプ給湯機(エコキュート)
  2. 潜熱回収型ガス給湯機(エコジョーズ)
  3. 潜熱回収型石油給湯機(エコフィール)
  4. ガスエンジン給湯機(エコウィル)
  5. ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機(ハイブリット給湯機)

 

1. 電気ヒートポンプ給湯機(エコキュート)

 

大気中の熱を汲み取り、環境に優しい自然冷媒を使ってお湯を作る給湯器です。作ったお湯はタンクに貯めて使います。

 

※エコキュートは商品名ではなく「電気ヒートポンプ給湯機」を馴染みやすくするための愛称です。よって、各メーカーの名前の付いた「エコキュート」があります。

 

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仕組み

 

お湯を作る「ヒートポンプユニット」と、作ったお湯を貯めておく「貯湯ユニット」の2つに分かれています。

《お湯を作るプロセス》

  1. ヒートポンプユニット内の空気熱交換器が大気中の熱を回収し「自然冷媒(熱を伝える役割を担います。二酸化炭素)」に伝えます。
  2. 温まった「自然冷媒」をコンプレッサーが圧縮して、さらに高温にします。(冷媒は圧力がかかると熱を発します。)
  3. 高温化した「自然冷媒」により水を温め温水にします。
  4. お湯は貯湯ユニットに作り置きされ、キッチンやお風呂で使います。

 

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自然冷媒とは

 

自然冷媒には「二酸化炭素・アンモニア・水・プロパン・イソブタン」などがあり、温暖化への影響が少ないことが特徴です。しかし、プロパンやアンモニアなどは燃えやすく、人体に害があるため家庭用給湯機には不向きです。

 

エコキュートには二酸化炭素が使われています。ちなみに自然でない冷媒には「フロンガス」などがあります。ご存知の通りフロンガスはオゾン層を破壊するため、現在は使われておりません。

 

 

メリット

 

  • 給湯にかかる年間のランニングコストは、月平均約1,900円と、ガスに較べると1/3程度まで節約できます。(東京電力エナジーパートナーエリアの場合。地域により異なります。)
  • 自然冷媒を使用しているため、環境に優しい。
  • エコキュートはオール電化(家庭内の熱源を全て電気にする)の中心的設備で、深夜電力利用でより光熱費を節約できます。(割安な深夜電力を使ってお湯を作ります。)

 

 

デメリット

 

  • ヒートポンプユニットと貯湯ユニットの2台を設置するので、ガス給湯器に較べてスペースが必要になります。
  • 急に大量のお湯を使うと、お湯が足りなくなることがあります。

 

2.潜熱回収型ガス給湯機(エコジョーズ)

 

従来のガス給湯機が捨てていた熱を再利用して、ガスを最大限に有効活用して効率よくお湯を作る給湯器です。

 

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仕組み

 

給湯機はガスを燃やして1,500℃という高温でお湯を瞬間的に温めます。この時、お湯を作った後に熱(およそ200℃)が余ります。これまでは排気していたこの余った熱を利用して、給湯機に入ってきた水をまず温めて、その後に本格的に加熱する仕組みです。

 

ですから、これまで80%しか利用できていなかったガス・エネルギーを95%まで有効に活用できるようになりました。この効率よくエネルギーを利用する給湯機をエコジョーズと言います。

 

《お湯を作るプロセス》

  1. 給湯器に入ってきた水を、二次熱交換器内で加熱。(一次熱交換器で発生した燃焼ガスを再利用。)
  2. 二次交換機内で暖められた温水を一次熱交換機で再加熱。

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メリット

 

  • 効率よくお湯を作ることが出来るので、ガス使用量は従来の約13%節約。給湯だけでもガス代の節約は年間でおよそ9,000円になります。
  • 貯湯式の温水器のように、湯切れすることがないので、必要な時に必要なだけお湯を使うことができます。
  • 無駄な熱を出さないので、CO2排出を削減し、地球温暖化に寄与します。
  • エコキュートのように大きな貯湯機やヒートポンプシステムのように場所をとらず、コンパクトに設置できます。

 

 

デメリット

 

  • 従来型の給湯器よりも湯気が大量に出ます。また、この湯気は酸性なので、アルミサッシなど金属部が錆びることがあります。設置場所には注意が必要です。
  • エコキュートのように深夜電力を使って、トータルで節約するのではなく、給湯のみの節約なので、オール電化住宅のような大きな効果は期待できません。

 

3.エコフィール

 

従来の灯油を熱源にした給湯器では捨てていた熱を再利用して、効率よくお湯を作る給湯器です。

 

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仕組み

 

仕組みはエコジョーズと同じですが、熱源は灯油を使います。排気熱を再利用して、水を2回温めて熱効率95%を達成、エネルギーを無駄にしません。

 

 

メリット

 

  • 年間でおよそ97リットルの灯油を節約します。4人家族であれば、年間約6,100円お得です。
  • 無駄な熱を排出しないので、およそ13%CO2の排出量を抑えます。

 

 

デメリット

 

  • 灯油を燃焼させるため、換気と放熱に対応する必要があり、設置箇所周辺を開放するなど配慮が必要です。
  • 給湯器に灯油タンクが付属するので、設置場所にスペースが必要です。灯油タンクは給湯器から2M以上離して設置しなくてはなりません。(防火壁がない場合)
  • 灯油が切れると止まってしまうので、定期的に買いに行ったり、配達を依頼したりと、灯油の常備に手間がかかります。

 

 

4.エコウィル

 

ガスを熱源として、給湯・発電・暖房の1台3役をこなす多機能給湯器で、コージェネレーションシステム(エンジンを動かして、発生する熱をエネルギーに変える仕組み)の一つです。

 

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仕組み

 

発電と加温の役割を行うガスエンジン発電ユニットと、お湯を貯める貯湯器の2台が並びます。発電ユニットの心臓部はエンジンです。ここでいうエンジンは車のエンジンと同じです。車のエンジンは車を動かすだけでなく、同時に電気を作ったり、冷暖房を行ったりします。自動車では副次的な役割を主な役割として活用しているのが、エコウィルです。

 

給湯については、発電時のエンジンから発生する熱を利用してお湯を作り、貯湯器に貯めます。このお湯をキッチンやお風呂、床暖房に使います。

 

 

メリット

 

  • エネルギー使用量を年間でおよそ28%節約できます。
  • 電気使用の約40%を自宅で賄うことができます。
  • 従来型の床暖房よりも年間で光熱費を30,000円程度節約できます。
  • CO2排気量は約39%ダウンできます。

 

 

デメリット

 

  • 発電ユニットと貯湯機で設置スペースが必要です。
  • エンジンを内蔵しているので、運転音がします。
  • お湯を使わないと発電しないため、1kW程度しか発電しません。(太陽光発電は3~4kWが一般的)

 

 

5. ハイブリッド給湯・暖房システム ECO ONE

 

電気とガス、二つの熱源を効率よく利用してお湯を作り、暖房を行う「ハイブリット」の給湯器です。要するに、エコキュートの大気熱を利用した自然冷媒の「ヒートポンプシステム」と、排気熱を再利用した「エコジョーズ」を組み合わせた給湯・暖房システムです。

 

ヒートポンプユニットと貯湯器とエコジョーズ給湯システムを一体化した2台で構成されます。普段はヒーポンプユニットで作ったお湯を使い、夕食や入浴など同時給湯が増えるタイミングでは、貯めたお湯だけでは足りないので、エコジョーズがお湯をつくるサポートをします。

 

エコジョーズを併用するので、エコキュートのように大型の貯湯器(195~460リットル)は必要でなく、50リットル~100リットル程度の貯湯器となります。

 

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仕組み

 

給湯・暖房の場面ごとに装置の働きが異なります。

  • 給湯:キッチン・洗面・シャワーなどで利用するお湯は、ヒートポンプユニットで作って貯めておいたお湯を使います。
  • 浴室のお湯はり・同時給湯:ヒートポンプとエコジョーズが同時に稼働します。
  • 床暖房:エコジョーズで素早く温め、部屋が暖かくなったら、ヒートポンプで作ったお湯を循環させます。

 

 

メリット

 

  • 従来型の給湯器に較べて、給湯のためのエネルギー消費量を40%削減しているので、光熱費が節約できます。
  • 従来型のガス給湯機の場合、年間112,800円のとき、ECO ONEの場合49,000円程度に抑えることができます。(家族4人。LPガスの場合)
  • CO2の排出量も、従来型の給湯器に比べて58%削減に成功しているので、環境に優しく、温暖化防止に寄与します。

 

 

デメリット

 

  • ヒートポンプユニット、エコジョーズのどちらかの機械が故障したら動かなくなるので、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
  • ヒートポンプユニットと貯湯・エコジョーズのユニットと分かれているので、設置スペースが必要です。
  • 販売されたばかりで設置事例が少なく、施工側に故障やトラブルの経験値が少ないため、何かあった時に対応に手間取る可能性があります。
節湯水栓

 

水やお湯を節約する機能を付加した水栓のことです。

 

補助金の対象となる水栓金具3種類

  1. 節湯A1 手元止水機構
  2. 節湯B1 小流量吐水機構
  3. 節湯C1 水優先吐水機構

※止水は水を止めること。吐水は蛇口から水を出すことです。

 

 

1.節湯A1 手元止水機構

 

主な設置する場所 その1:キッチンの水栓

 

キッチン水栓で水を出したり止めたりすることを、レバーを使わずワンタッチで操作できるタイプが補助金の対象となります。

 

洗い物をしていると手が濡れていたり汚れていたりするので、レバーに触れたくない時があります。また出したり止めたりが面倒なので、お湯を出しっぱなしにしがちです。ちょっとしたアクションでお湯を止めたり出したりできるとそれだけで省エネになります。

 

LIXILのセンサータイプのキッチン用水栓金具

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手をかざすだけでお湯を出したり止めたりできます。また、お湯と水の切替えも手をかざすことで可能です。

 

TOTOのタッチスイッチ式キッチン用水栓金具

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蛇口の先端にボタンが付いていて、これを押すことでお湯を出したり止めたりをコントロールします。

 

 

メリット

 

<センサータイプ(LIXIL)の水栓金具の場合>
ガスの使用量を従来品と比較して、約47%の節約。年間約9,800円節約できます。(東京:建物面積120㎡の住宅)

 

<タッチスイッチ式(TOTO)の水栓金具の場合>
年間でおよそ7,300円(水道代 約2,300円、ガス代 約5,000円)節約できます。(家族4人の場合)

 

※LIXILのセンサータイプの場合、お湯と水の切替がワンタッチでできるため、その分TOTOのタッチスイッチ式よりも上手に節約できます。

 

 

デメリット

 

どちらも基本はレバーで水を出すので、ワンタッチで水を止めても、最後にレバーをきちんと止水の位置に戻しておかないと故障の原因になります。

 

 

主な設置する場所 その2:浴室の水栓

 

洗い場のサーモスタット水栓をワンタッチで操作できる、あるいはシャワーヘッドのお湯の出す・止めるの操作をボタンでできるタイプが対象になります。これも必要のないお湯を出しっぱなしにするのを防ぐのに有効です。

 

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メリット

 

  • ワンタッチスイッチ水栓の場合、4人家族で、年間の水道代約22,600円(水道代で約7,500円、ガス代で約15,100円)節約できます。(後述の少量吐水型シャワーヘッドを使用した場合)
  • シャワーヘッドに止水・吐水ボタンがついていると、浴槽の掃除の時、泡や汚れを流す時に便利です。

 

 

デメリット

 

  • 機構が複雑になるので、従来型のタイプよりも故障のリスクは高まります。
  • シャワーヘッドのボタンの回りに水垢が付きやすくなるので、掃除が必要です。

 

 

2.節湯B1 小流量吐水機構

 

吐水量を減らす仕組みを持ったシャワーヘッドが対象になります。

 

LIXIL エコフルシャワー

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シャワーヘッド内にはめ込まれた羽根車が、シャワーの穴の半分をふさぎながら高速で回転します。これによりシャワー内の圧力が高まり勢いよくお湯が出てくるので、効率よく身体の汚れや石鹸の泡を流します。また、吐水量を羽根車が制限するので節水になります。

 

 

TOTO エアインシャワー

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吐水時にシャワーヘッド内に空気を送り込み、空気を含んだ大きな水粒を、短い周期で強弱をつけて送り出します。空気を含んで膨れあがった水粒は、たっぷりとお湯を浴びている感覚を与えてくれます。快適でありながら高い節水効果を実現しています。

 

 

メリット

 

  • 節水効果:従来のタイプよりおよそ48% 年間約7,500円(東京都、床面積120㎡の住宅)節約します。
  • 省エネルギー性:従来タイプのおよそ48%省エネ。年間約15,100円(節水と同条件)節約します。

※ワンタッチ式のサーモスタット水栓、シャワー水栓、及び節水型シャワーヘッドを併用した場合

 

 

デメリット

 

エコフルシャワーもエアインシャワーもヘッドの部分が大きくなり、持ち手も太くなるので、小さな子供には扱いづらく感じます。

 

 

3.節湯C1 水優先吐水機構

 

キッチンや洗面室で使うワンレバーでお湯の温度を調節するタイプの水栓金具で、レバーを中央に位置した時に「水」が出るものが補助金の対象となります。

 

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従来のレバー式水栓の場合、左に回すと熱いお湯になり、右に回すと温度が低くなり、右に回しきった時に初めて水となるように設定されています。つまり、中央位置でレバーを上げるとお湯が出てくるので、必要もないのにお湯を使いがちでした。

 

日常よく使う中央位置にレバーをセットすると水が出るようにすることで、必要のないお湯を使わなくなり、エネルギーをムダにしません。

 

 

メリット

 

従来品と較べ約41%の省エネになり、年間約8,600円の節約になります。

 

 

デメリット

 

機構が複雑なため、故障の危険性は従来品よりも高まります。

リフォーム業者選定におすすめの一括見積もりサイト

 

大前提として「リフォームでも補助金が使えることを向こうから教えてくれること」。これが重要です。やはり、優良業者はしっかり補助金のことを理解し、補助金が受けられる基準の提案をしてくれます。

 

悪徳(信頼の置けない)業者の場合、会社として補助金をもらう仕組み・基準づくりが出来ていないので、正直、話になりません。

 

大事な業者選び…そのはじめの一歩として堅実な方法が一括見積もりサイトの利用です。サイトに登録するには厳しい審査があり、悪徳業者は登録できない仕組みとなっています。

 

 

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